下戸なら無理してワインを頼まなくてもいい

日本人というのは基本的に外来文化の上っ面しかなぞりませんから、明治以来西洋化しても、西洋の文化の精神の部分は学ばず、形だけまねするということを続けてきました。それは現代に至るまでかわりません。

例えを挙げるなら釣りにおける「キャッチ&リリース」。西洋におけるフィッシングも、別に釣った魚を食べないわけではありません。「キャッチ&リリース」というのは、小さすぎる魚や、食べきれない魚は戻してあげようという「マナー」にすぎません。

ところが日本人は「キャッチ&リリース」の上っ面だけまねて、「釣ったら戻す」というのが西洋式の「ルール」だと思い込んだ。結果、ブラックバスやブルーギルが大量にリリースされて、生態系にまで影響をおよぼすようになりました。

フランス料理についても、変な「常識」を振りかざす人がいますね。きちんと学ばず、うわべの聞きかじりだけで分かったつもりになっている者ほどそうです。

例えば、フランス料理を食べるときはワインを注文するのが「常識」だなどと思っている人がいます。

こういう人は、下戸の人にも「付き合い」などと称してアルハラをするのでしょう。自分が飲めないお酒を強要してくるような人間とは付き合う必要はないと思いますが。

世界には戒律に禁酒がある宗教があり、そういう人だってフランス料理は食べるのです。僧侶ですら当たり前のように飲酒する日本では、そんな世界の「常識」を知らない者が多い。

フランス料理のコースだからといってワインを注文しなければならないなどというバカらしい決まりはありません。

下戸ならば素直にそれを伝えて、ミネラルウォーターなりソフトドリンクなりを注文すればいいのです。それに応じないレストランなどあり得ません。

飲めもしないのに無理してワインを飲んで、気分を悪くしたらせっかくの料理が台無しで、そちらのほうがお店に失礼。連れの人にも迷惑がかかります。

まだ年配者の中に酒を飲めない人を「だらしない」などと評する頭の悪い者が残ってはいるようですが、とはいえ最近は酒を断るハードルはだいぶ低くなっています。これはとてもいいことです。

さて、下戸ではないのでフランス料理ではワインを頼みたいけれど、知識があるわけではないので何を選べばいいのかわからないという場合もあると思います。

でも、日本でワインの知識がないのなんて、ちっとも恥ずかしいことではありません。

ソムリエさんがいる店ならソムリエさんに予算だけ伝えて選んでもらえばいいのです。ソムリエさんというのは、料理に合ったワインを選んでくれるためにいるのですから。

ボトルで注文した場合、テイスティングなんて形だけのものです。だって、開けた瓶はもう買い取りなんですから。だから、テイスティングについては気にしなくてかまいません。

ソムリエさんがいない店ならお店の人に聞けばよろしい。まあ、その場合バイトのおねえちゃんに適当なものを勧められる危険性はありますが・・・。

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