寒い日には気軽に自宅でホットワイン

秋も深まり朝晩が冷えるようになると、温かい飲み物が恋しくなってきます。冬が厳しいヨーロッパでは、いわゆる「ホットワイン」が寒い季節の定番ドリンク。有名なのはフランスの「ヴァンショー」、ドイツの「グリューワイン」。街角でも家庭でも気軽に飲まれる日本で言えば甘酒のような存在。

※ここではヴァンショー、グリューワインなどの総称として和製英語の「ホットワイン」を使います。

ホットワインに共通するのは、赤ワインを使うこと、スパイスとフルーツを加えること、甘みをつけることなど。この基本さえ守れば組み合わせはお好み次第。

例えばドイツの場合、いくつかのレシピでおおよそ共通している材料は、レモン・オレンジ・シナモン・クローブ。

しかし、作り方は様々で、ワインを火にかけてからスパイスとスライスしたレモンやオレンジ、砂糖を加えて煮込む方法、絞ったオレンジにワインを加えて煮る方法、レモンは皮だけ使う方法などがあります。フランスの場合はレモンは使わないことが多いようです。ローリエなどを加えたり、白砂糖ではなくブラウンシュガーを加えるレシピもあります。

また、しっかり30分ほど煮ることもあれば、一度煮立ったら火を止めて、味が馴染むまで放置という作り方もあります。

要するに、ヨーロッパで古くから親しまれてきた庶民的な定番ドリンクなので、ある程度の共通点はあってもそれぞれの家庭やお店ごとにレシピがあるということなのですね。

ただ、初めて作る人には自由すぎると困ると思いますので、あるドイツ料理店が公開していたレシピを記しておきます。

赤ワイン:750ml、ブラウンシュガー(白砂糖でも可):75g、クローブ:2個、シナモンスティック:2本(シナモンパウダー小さじ1~2でも可)、5mm程度にスライスしたレモンとオレンジ:それぞれ2~3枚、ローリエ:1枚

まず赤ワインを鍋で温め、ブラウンシュガー、クローブ、シナモンスティック、ローリエを加えてかき混ぜ、大雑把にブラウンシュガーを溶かしてからレモンとオレンジを加えます。弱火で10分~20分ほど温めればできあがり。

あとは濾してカップに注ぐだけ。アルコール分をしっかり飛ばしたかったら中火ぐらいで5分ほど煮立たせます。もうちょっと甘くしたかったら砂糖の量を増やしてもいいし、ブラウンシュガーや砂糖の代わりにハチミツを加えるのもいいですよ。

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