ワインがいちばんおいしい開栓のタイミングって?

ご飯の一番の食べ頃は、なんといっても炊きたてですね。牛乳も絞りたてが一番の飲み頃です。

しかし、ワインのような発酵食品は、鮮度のいい出来たてが一番おいしいとは限りません。

むしろ、若いワインは渋みや酸味が強く、飲みにくいことが多いもの。熟成するにつれて、次第においしくなってゆきます。

ただ長く熟成させればよいというのではありません。数十年も経ったボトルを開栓してみたら、味もスカスカで、全く飲めないしろものになっていた、ということも場合によってはあります。

ワインにはそれぞれの一番の飲み頃がありますが、それはボトルの栓を開けるまでわからないものです。ワインの飲み頃は、産地、品種、ヴィンテージによって異なるばかりでなく、保存状態によっても変わってくるからです。

ひとつの銘柄のワインをずっと飲んでいても、最高の飲み頃に出会う瞬間がたまにあるのが、楽しみのひとつでもあります。

一般的には、渋みが強く、酸味の豊かなワインは大器晩成型で、飲み頃は製造から10~30年以上といわれています。このタイプのワインは酸化に強く、時間をかけてゆっくり熟成してゆくのです。

また、渋みが少なく、あっさりとした味わいのワインは、長期の熟成に耐えられません。

代表的なのが、ボージョレ・ヌーヴォーなどのワインで、これはなるべく早めに飲んでしまう方がいいと言われています。

そして、白ワインなどさっぱりとしたタイプの軽めのワインは、飲み頃は収穫年から約3年以内と言われていますが、しっかりと樽熟成させたブルゴーニュの白ワインは、飲みごろが20年以上先という事もあります。

いったいどれくらい長持ちするのかは、ワインに含まれている糖分も関係します。

まったく同じ銘柄のワインでも、よいヴィンテージのものは糖分が多いため、飲み頃に達するのが遅く、また並のヴィンテージは、飲み頃が早く訪れます。

甘口ワインに分類されるドイツワインや、貴腐ワインなどは、酸味が大変豊かで糖分が非常に多いため、50年以上長持ちすることもあります。

ヴィンテージごとに飲み頃を示す表のようなものもありますが、本当にいちばんの飲み頃かどうかは、開けてみないとわからないものです。実際に口にしてみて、もう少し時間をおいた方がよかったかなぁ、と残念に思う事もあれば、前回の開栓よりもおいしいと感じる事もあります。

ワインの抜栓の瞬間は、いつも緊張してどきどきする、スリリングなのものなのです。

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