ワインの味を決めるのは「菌」や「虫」?

ワインの味わいは、含まれる有機酸や糖分、タンニン、ミネラルの量などによって決まると言われています。

ただ、産地や時期によって味わいが変わってくる要因になっているのは、原料のブドウについている菌類、原料にまざる昆虫、植物などの違いなのだとか。

ブドウがしわしわになるまで放置してから収穫してワインにする「貴腐ワイン」は「ボトリティス・シネレア」というカビの一種が影響を与えているというのは有名な話。

また、カリフォルニア大学の研究によると、ワインテイスティングの世界では「青ピーマン臭」と表現されている「メトキシピラジン」という香り成分をもたらしているのはてんとう虫なのだそうです。

といっても、てんとう虫がどのように関与して「メトキシピラジン」を作っているかまでは、検索した限りでは情報はありませんでした。まさか、ぶどうと一緒にてんとう虫をすりつぶした成分というわけでもないと思いますので、草食てんとう虫がぶどうを吸ったりするとできる成分なのかもしれません。

そういえば、台湾の「東方美人茶」という有名なお茶は、茶葉を害虫であるウンカが噛むことで、香りや甘みが生じるそうなので、それに近い現象が起こるのかもしれませんね。

中にはミネラルはワインの味を左右しないと主張する学者もいるようです。

ただ、日本のワイナリーで、原料のぶどうをミネラルを多く含む土壌で育ったものに変えたら味が変わったというような話もあるので、どちらがほんとうかは素人には判断がつかないのも事実です。

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