150年前に沈んだ船から引き上げられたワイン、そのお味は?

ワインというと、製造されてから長期間保存されたヴィンテージ、沖縄の泡盛でいうところの「古酒」は、非常においしく価値があるものというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか?しかしそれは、温度などの環境に配慮した適切な保存法によって保存されたものという条件がつきます。

温度変化が少なく、光が届かない海底は、ワインの熟成には最高という話があります。実際、沈没船から引き上げられた18世紀のシャンパンがとてもおいしく熟成されていたということがあったようです。

今年、アメリカのサウスカロライナで開催されたフードフェスティバルでは、1864年に沈んだ蒸気船から引き上げられたワインの試飲会が行われました。上記のような「沈没船から引き上げられたワインはおいしい」という「伝説」に引き寄せられたのか、50人ほどの人がこの試飲会に参加したのですが・・・

そのワインは灰色に変色しており、石油や硫黄、甲殻類などが混ざったような臭いや味がしたそうです。要するに、ダメになっておいしくなかったのですね。というより、灰色に変色したワインをよく口にふくむ気になったものです。

『ルパン三世』のセカンドシーズンに、ナポレオンが作らせたというヴィンテージワインを苦心して盗みだしたものの、すっかり酢になってしまっていたというエピソードがありましたが、酢になっていた程度ならまだましですね。

沈没船の中の環境というのは、そうそう人間の都合にはいい状態ではないはずです。偶然いい環境が保たれていて、絶妙に熟成されるということもあるのでしょうけれど、今回のようにダメになってしまうということもあるでしょう。

やはり、偶然に期待するよりも人の手で適切に環境が保たれた蔵で熟成されたもののほうが確実なようです。

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