ワインの味を確かめる前に・・・
ワインをはじめて飲んだとき、「すっぱい!」「渋い!」と感じた経験はないでしょうか?
ワインはもともとブドウ100%の飲み物。ブドウ果汁の酸味と甘味、また果皮や種子などの渋みと苦みが主な味となる飲み物です。
飲み慣れてくるにつれて、この酸味や渋味がクセになってくるのが、ワインと言う飲み物です。
また、4つの味はお互いに関係しあって、ワインの味わいを決めています。酸味と甘味はお互いに相対する関係にあり、酸味が強ければ甘味は弱く、渋みや苦みも強調されます。
逆に、酸味が弱ければ甘味が強くなり、渋みや苦みも薄まってゆきます。ぶどうジュースの味に近づいていくと思えばいいかもしれません。
このようにして、4つの味があってはじめて絶妙な味わいが決まるワインですが、ワインの健康状態もまた味を決める大切な要素です。
残念なことに、輸入や保存の過程でワインが劣化することは、多々あります。ワインが熱によって劣化したり、微生物によって汚染されていたりすると、ワイン本来の味わいは失われてしまいます。
そこでワイン醸造家やソムリエなど、プロが行うテイスティングでは、まずワインが健全な状態であるかがチェックされます。
ワイン本来の味わいを妨げる要因がない場合に、はじめてそのワインは真価を発揮します。テイスティングでワインを評価しようとする場合には、ワインの健康状態もとても重要なことです。
保存の仕方にもじゅうぶん心がけるようにすると、より正確なテイスティングができるようになるでしょう。