コルクでわかる?ワインの健康状態
お客にラベルを確認してもらい、ボトルワインの栓を抜いたあと、ソムリエはコルクをテーブルの上に置きます。これはどういう意味かというと、コルクの状態をチェックして、ワインが変質していないかどうかを見ているのです。
ワイン用語で「ブルジョネ」というのですが、コルクに付着した菌が原因で、ボトルの中でワインに化学変化を与えてしまい、味や香りを変えてしまうことを言います。基本的にはコルクの上に付着したカビは問題なく、むしろ美味しい証拠とも言われているのですが、コルクの下の方(ワインに付着する方)までカビやバクテリアが侵入してしまうことがあります。
ワインの個性なのかブルジョネによるコルク臭なのか、判断するのは難しいもの。コルクの下の方の香りをかいで、湿った雑巾のような臭いがしたら、そのワインは変質している可能性が高いと思われます。もちろん、汚染の程度にも「あれ?」というものから「全然ダメ」というものまでありますが、ワインを開けてから時間の経過とともに臭いが強くなることもあります。
なんか変だな、と思ったら、ソムリエにもテイスティングしてもらいましょう。劣化したものであれば、取り替えてもらえるはずです。