ワインを美味しく飲むためには、熟成のピークを知ること!

ワインの熟成とは、ワインの味・色・香りが経年と共に変化することです。味は酸味が取れてまろやかで複雑な味わいになり、色調は赤ワインならオレンジ色を帯びていき、香りは果物や花など複雑な香りが現れます。

一般的にワインは熟成させた方が美味しくなりますが、飲み頃というものがあります。飲み頃とは熟成してからその状態が続く期間のことをいいます。

熟成の頂点(ピーク)はワインによって様々で、数ヶ月かもしれませんし何十年かもしれません。予測はできませんが、一般的にボジョレ・ヌーボーのような早飲み向きのワインは急速に熟成し、一定の頂点に達すると急速に衰えるのが普通です。

これに対してボルドーの長期熟成型のワインはゆっくりと熟成して、ほぼ熟成の頂点(ピーク)に近いところから長くその昇りつめた状態を続けて、次第に衰えていきます。

長期熟成型のワインは頂点(ピーク)が極端にはっきりしませんし、少し衰えかかってもすぐに味が悪くなるというものでもありません。熟成のパターンは原則としてそれぞれのワインで生まれながらに決まっています。

ボジョレのように2~3年以内が飲み頃のワインや、ボルドーの長期熟成型のワインのように最低5~6年から15年くらいは寝かせて欲しいものもあります。またブルゴーニュやボルドーのように年によってかなりの違いが出るワインもあれば、あまり違いの無いものもあります。

ワインの保存・貯蔵状態でも大きな影響を受けます。温度が高ければ熟成は早く進み、低いとゆっくり進みます。そして生まれた所で貯蔵・保存されたワインは、他に運びだされたワインより熟成が緩やかで寿命が長いようです。

長期熟成型の高級ワインを美味しく飲もうと思えば、ワインの飲み頃の知識が必要となります。酒屋でワインを買うなら店の主人に相談すればいいですし、レストランで注文するならソムリエに尋ねれば大丈夫。

ただし熟成の頂点(ピーク)と各人の好みは必ずしも一致しないということも忘れてはなりません。

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