初心者も美味しいワインは美味しい!
ワインの味覚の訓練は何人かで行うと効果が大きくなります。人数が多いと開けるワインの本数も多くなり、比較しながら飲めるため、より一本一本のワインの特徴を掴みやすく、記憶にもとどめやすいためです。
その際、ブラインド・テイスティング、いわゆるワインのラベルを隠してワインを当てるゲームなどを行うのも楽しいもの。専門的な内容を当てるブラインド・テイスティングもできますが、もっと簡単にこのワインを好きか嫌いかの度合いをいくらかの段階で表現して、結果を他の人と比べあうだけでも楽しいでしょう。
こういうワイン愛好家によるテイスティングに、ワインを初めて飲むという人に参加してもらうと面白い結果が見られます。一番嫌いなワインは、初めての人を含め必ずと言っていいほど全員が一致し、上位二番目までに入るワインもだいたい一致するようです。
初めてワインを飲んだ人と、ワイン愛好家の評価が一致するというのはおもしろいもの。ということは、ワイン初心者でもワインの味の違いは十分わかるということです。
時に、ワイン通なる人とワイン初心者の意見が食い違うこともあります。これはワインを飲み慣れている人が、渋味や酸味に慣れてしまって、強く感じなくなっているのに対して、初心者のほうが、ある味覚については敏感であるのが原因のようです。
そういう意味では、「専門家の意見にとらわれず、自分の味覚を信じてワインを味わう」ことも大切なことと言えるでしょう。