ワインにみられる甘さと酸の関係
ワインを飲み始めの頃、「おいしい!」「飲みやすい!」と思ったワインは甘みがすぐに感じられるワインだったかもしれません。特に、適度な甘さを含んだ白ワインはワインに慣れていない人でも飲みやすく、料理とも合わせやすいので、一杯二杯と飲み進んでいけます。
ドイツワインのマドンナや、黒猫ラベルでおなじみのツエラーシュバルツカッツなど初心者に飲みやすいと評判のワインですが、どちらも適度な甘さが含まれているのが特徴。
この適度な甘さを含んだ白ワインの飲みやすさを引き立てているのは、実は甘味ではなく酸味が働いているから。甘いだけだと、わずかの量でも口にいつまでも甘さが残って、その甘さを水などで流したくなってしまうときがあるほど。
でも甘い中に適度な酸味が含まれていると、甘味の持つくどさや重たさを酸味がきりっと引き締めて、味わいも喉ごしも爽やかにしてくれます。
このように甘味と酸味をうまく兼ね備えた白ワインなどは一緒に食べている料理の味わいも引き立たせるので食が進み、あっという間に1本のワインを空けてしまったりするほどです。