これさえ言っておけば大丈夫、極上ワインを飲んだ後の、模範的な感想 の言い方

素晴らしい極上ワインを頂いたときは、ソムリエのように的確な表現ができなくとも、何かひと言コメントを残したいものですよね。

ここで、どんな品種のものを飲んだときにも使えるとっておきのフレーズをご紹介しましょう。

「優れた個性」もしくは「絶妙のバランス」
「複雑と精緻」もしくは「洗練と気品」

味を言葉にできなくても、だいたいこの辺りを言っておけば、まず間違いはありません。

「バランスが完璧ですな!」
「信じられないぐらい洗練されていますな!」

このような言い方を使ってみるといいでしょう。

しかし、こうして極上ワインを飲んで感想を述べる時に、みなさんに覚えておいて貰いたいことがひとつあります。それは、私たちがこのとき経験した極上の味だけで、そのワインの品種の優劣を決める事は出来ない、という事。

あるブルゴーニュ・ワインの権威が言ったとされる言葉があります。

「良いブルゴーニュワインがあるのではない、良いビンがあるだけだ」

どういう意味かというと、つまり、ブルゴーニュの中の数あるワインの品種について、どの品種が優れているかを論じるのは空虚なことだ、ということです。

ある特定の時に開けられた、特定のビンの1本1本についてだけ、良いとか悪いとかの評価ができる、場合によっては、品種の優劣も大きく変わってくる、という事です。

ワインはとても繊細な飲み物です。年による出来、不出来があるのはもちろん、管理の仕方や飲み時によっても、味にかなりの変化があります。

ではどのようにして、ブルゴーニュの最高の赤はロマネ・コンティだ、ボルドーの最高の赤はシャトー・ラフィットだ、のような格付けがなされているのでしょう。

まず、ワインの品種そのものを評価する時は、それぞれのワインの最高の状態のものを比較して飲まなければなりません。年は最上の出来のもの、ビンの保存は良好、そして比較するビンも、すべて同じ状態である事、などなど。

これらの膨大な経験の蓄積があって、はじめて品種そのものの格付けができる、と言えるのです。つまり、ごく一部の選ばれたビンを対象にして、品種全体の格付けというものはなされているのです。

格付けが上だからと言って、いま世界中にある、すべてのビンにおいて比較してみても、いつも同じ結果が出せる訳ではないのです。

保存状態はもちろん、飲み時や年代がずれても、たとえばブルゴーニュの赤ワイン三雄と呼ばれる、ロマネ・コンティ、シャンベルタン、クロ・ド・ヴージョの優劣はまた違ってきます。

シャトー・ラフィットにしても、他のトップ級ワインの赤マルゴー、ラトゥール、ムートン、オー・ブリオンとの優劣は、とても微妙だと言われます。

そもそも、ワインの味の優劣というものも、人の好みによりけりで、正直に言うとかなり微妙なものなのです。このため、自分にあったワインの品種を探すときに、品種の格付け、出来の良い年代のものを基準にして探すのは、あまりおすすめできません。

以前にもここで言ったように、値段もあてにはなりません、では、一体何を基準にして、ワインを探せばいいのでしょう。

こと嗜好品に限っては、絶対的な基準というものは、実は存在しません。実際にワインを長く飲んでいるうちに、みな少しずつ自分の中に基準が生まれてくるものなのです。

私たちの基準となるのは、あくまで自分の舌だけです。なので銘柄の前でどれを買おうか迷うぐらいなら、まずは端から順に試してみるのがいいでしょう。

もちろん、他人のお薦めや、ラベルのデザインが気になったボトルがあれば、それから手に取ってみるのも構いません。そうして棚を一巡りする頃には私たちの味覚も鍛えられ、自分にあった味もなんとなく分かってきているはずです。

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