ワインってどれぐらい保つもの?
ワインの世界には、何十年も前に作られ、熟成された「ヴィンテージワイン」というものがあります。
ワインに含まれるタンニンなどの成分が、時間を経ることで変化し、味わい深くなるのですね。
そんなヴィンテージワインのイメージから、ワインは長期間保存がきくものだと思っている人もいると思います。
しかし、それは温度や湿度がきちんと管理されたカーヴで保存するという条件があってこそです。
それに、ワインだったらなんでも長期熟成させればおいしくなるかというと、そういうわけでもありません。種類によって、長期熟成に適したものと適さないものがあります。
キリンの公式サイトにあるQ&Aを見ると、白ワインは製造から2年~5年、赤ワインは3年~7年程度が飲み頃となっています。
もちろんこれは未開封での話。
ひとたび栓を開けたら、早めに飲んだほうがいいというのはご存知のことと思います。
とはいえ、開けたら即味が変わっていくというわけではありません。
単純にとったコルクを締め直しただけでも、冷蔵庫で保存すれば長くて1週間ぐらいは保ちます。酸化防止ガスや、道具などを使えばもうちょっと保つでしょう。
しかし、これも種類によって違ってきます。
スパークリングワインはできれば3日以内に飲み切りたいところ。赤ワインだったら5日以内ぐらいが理想。白ワインやロゼなら1週間といったところです。
いいワイン、ヴィンテージワインほど劣化しやすいので、秘蔵のワインを開けたらもうもったいぶらずに飲んでしまうのがいいでしょう。ちびちびやって悪くしてしまうほうがもったいないです。
でも、お手頃価格のものだったらそれほど気にせずに。多少味が悪くなってしまっても、料理やホットワインなどに使えばいいのです。