ワインセラーの電源の振動はワインに悪影響では?
ワインが振動することによってボトル内の空気が酸化し、劣化しやすくなるのでは、という懸念は確かにあると思いますし、可能性は否定できません。ですからワインセラーの電源の振動が気になるという気持ちも分かります。
しかし、コンプレッサーの作動時間が長い冷蔵庫と違い、設定温度が15℃前後のワインセラーのコンプレッサーは、夏場以外ほとんど作動しませんので、ワインに影響を与えるほどの振動はないといえるでしょう。むしろ電源の振動よりもコンプレッサーの音の大きさの方が気になるくらいです。
また、海中で保存していたワインを開けてみたところ、熟成の進み具合が遅かった(酸化による劣化はなかった)というフランスでの興味深い実験結果もあります。
海中で保存していたということは、波や海流の影響を受けて揺られていたはずなのです。その振動による劣化が見られなかったということは、ボトルがきちんと密封されていて急激な温度変化がなければ、振動はさほど問題にはならないということなのです。
このことから、ワインセラーの電源の振動はワインに影響は与えないと思われます。それほど神経質にならなくても大丈夫でしょう。