ワインは寝かせて保存?立てて保存?
ワインは寝かせて(横にして)保存した方がいいという話をよく耳にします。これは、立てておくとコルクが乾燥して密閉度が下がり、酸素をボトル内に取り込みやすくなって酸化しやすくなるからと考えられているようです。
しかし長期間寝かせておくと、逆にコルクが常にワインと接していることで崩れやすくなることも考えられます。立てておけばそのリスクはなく、ボトルの上部のわずかな空間の湿度はとても高いはず。それよりも大切なのは、保存している部屋の湿度の方だと言えます。
乾燥や湿度変化を避けたいのであれば、水の中で保存するのが一番いいのかもしれません。温度変化も空中より緩やかなので海中で保存しているところもあるほど。
また直射日光や紫外線はもちろん、ワインに急な温度変化を与えることは絶対に避けなければなりません。40℃以上の高温になると熱膨張で吹きこぼれてボトルに空間ができますし、逆に急に冷たくしても酸素を多く液体に取り込もうとするので急速に酸化し劣化してしまいます。
できるだけ温度変化や湿度変化のない場所で、ボトル内の少ない空気でゆっくり酸化させるのがいいでしょう。