ジャケ買いして損なし、ワインはラベルで選びましょう!
ワインのラベルは、ワインにとっての看板そのものです。
そのデザインには、造り手の好みや感性が如実に現れてきます。
保守的で古めかしいデザインのラベルは、味わいも濃厚でクラッシックです。対して、前衛的でモダンなラベルは、味わいもすっきりして合理的です。
「なんとなく好き!」とラベルで直感した時は、造り手とあなたの感性も似通っているはずなので、味わいも自分の好みに仕上げられていることが多いみたいです。
ジャケ買いをするのも、ワインの楽しみ方のひとつです。このように見た目と直感で選ぶのもいいのですが、それ以上にワインのラベルは情報の宝庫でもあります。
ラベルに必ず記載しなければならない項目というのが、国ごとのワイン法で定められているため、産地、生産地、ヴィンテージ(収穫年)などの、自分好みのワインを捜すときに参考になる、多くのヒントをあたえてくれます。
たとえばフランスでは、アルコール度数や容量、壜詰め元の名前と住所の記載が、どんなワインでも義務づけられています。また、それに加えて、ワインの名前がすでにワイン名や産地や生産者などの情報を書いたものですので、まさに情報の宝庫。
ラベルさえ見れば、ワインのことは大体わかるような仕組みになっているのです。
ところ変わって、ドイツでは、それに加えて辛口、甘口などの味わいの特徴や、ブドウの使用品種を明記してあるものが多く見られます。
それらに比べて、オーストラリアやアメリカ、南アフリカなどのワイン新興国は、記載する義務も少なく、ラベルもシンプルなデザインになっています。
かつてはワインのラベルは面だけだったのが、ワイン法の施行のために記載すべき事があまりに多くなったため、余分な情報を裏ラベルにまとめて、表ラベルのデザインをすっきりさせているものもあります。
しかし、こういった情報はどれも外国語で書かれていますので、英語よりも読み取るのは難しいし、はじめのうちは目に入ってこないかもしれません。
ワインに慣れ親しむに連れて、ワインの素性をもっと知りたい!と思うようになってから、読み始める人が多いようです。さらに慣れてくれば、飲む前にラベルを読んで、味わいをだいたい想像するようなことも、できるようになるでしょう。