おいしいワインを買うときに注意したいこと
お店に並べられているワインを選ぶとき、最初はだれでも銘柄にばかり目がいってしまいがちです。
しかし、その時にもっと注意した方がいいのは、そのワインが劣化していないかどうかです。
絶対に失敗しないワインの選び方というものは、ありません。
味覚や好みが人それぞれである以上、常に成功率100%のワイン選びは、専門家にも難しいものです。
しかし、苦手な味わいをだいたい覚えておいたり、料理にあわせたりなどして、失敗する可能性の高いワインを避けてゆくことはできます。
一番重要なのは、明らかに劣化していると思われるワインは選ばないことです。
ラベルが退色していたり、ワインが変色していたりするもの。これらは日光に当たったせいで、劣化している可能性があります。また、キャップシールが固まって動かないもの。これは液漏れしている証拠で、高温や乾燥にさらされてコルクが劣化した可能性があります。
その状態で長い間放置されていた場合、中身のワインも劣化している可能性がありますので、もし気がついたら避けたほうが無難でしょう。
そのような劣化したワインを避けながら、予算や味わいの好みに基づいて、ワインを選んでゆきましょう。
しかし、迷った場合には、ワインショップの店員に直接相談してみるのが一番です。
プレゼントや、記念日などのシチュエーションに合わせてもらったり、また、料理との相性によって選んでもらえれば、比較的安心できます。味わいの個人的な好みまでは、店員にはわかりません。それをなんとなくでも伝えられれば、さらによいワインを手に入れることができます。
そうなるためには、やはり失敗を恐れず、いろいろなワインを飲んで、ブドウ品種や味わいの違いを感じることが重要です。
はじめは「この味がなんとなく好き」という感覚で構いません。少しずつ「この酸味が苦手だな」などの細かい味の好みを覚えておくと、店員に伝えられる情報も増え、ワイン選びは、ぐんと簡単になってゆきます。