ワインに健康効果がなくてもいいじゃない

私は漫画を実写化したドラマ『孤独のグルメ』が大好きなんですが、本編の後に原作者の久住昌之さんが番組で使ったお店を実際に訪問するコーナーがあります。

で、なんでか知りませんが久住さんはお酒を飲む前にいちいち言い訳じみたことを言うわけです。あれ、みっともないですね。

日本人に限らず、世の中の人々はお酒を飲むということに何か罪悪感を持っているのでしょうか?まあお酒に関して○○を飲むと○○効果があるという話が出るわ出るわ・・・。

そういうのが最も多いのがワインです。

特に、赤ワインに含まれるポリフェノール類については、心臓病の発生率を抑制するだとか、長寿遺伝子のスイッチを入れるだとかいろいろな効果がうたわれてきました。いまだにそれを掲げているような人もいます。しかし、これらはすでに科学的に否定されています。

最近見たものだと、赤ワインポリフェノールの代表ともいえる「レスベラトロール」に基礎代謝を高める効果があるので、運動しなくても赤ワインを飲めばダイエット効果を期待できるというのがありました。

さて、それにツッコミを入れる前に、まず基礎代謝とは何かを見なおしてみます。というより、基礎代謝を見直すこと自体が今のダイエット産業へのツッコミになるんですけど。

基礎代謝というのは、寝転がって微動だにしなくても、内臓の活動などにエネルギーが消費されることをいいます。で、基礎代謝量は基礎代謝基準値×体重で求められます。

つまり、基本基礎代謝量が多いのは体重が重い人です。基礎代謝量を高めるというのは=重くなるということですね。

調べたところ、レスベラトロールが基礎代謝量を高める根拠は、細胞中のミトコンドリアを活性化させるからだということ。

しかし、ミトコンドリアがエネルギーを消費するのは必要に応じてのことなので、ミトコンドリアが活性化したところで、基礎代謝量が変わるということは殆ど無いでしょう。

だから、ワインなりレスベラトロールのサプリなりを摂取しても、寝転がっていれば痩せるなどということはありえません。

ミトコンドリアを活発にしてエネルギー消費を増やしたいのであれば、運動するしかありません。運動するなら、サプリはともかくワインは飲んじゃダメでしょう。

もう一つ、赤ワインのポリフェノールには口の中のバクテリアが増えないようにする効果があるので、口臭予防になるというものがありました。

しかし、ソムリエさんがテイスティングするなら別ですが、普通に飲むときにそんなにワインを口の中に貯めておく人はいますまい。

ただ飲むだけでバクテリアに作用するとは考えにくいし、赤ワインには酸が含まれるので、長く口の中に入れておくと歯が弱ります。

口の中のバクテリアの増殖を抑えたいなら、リステリンでも使えばいいではないですか。赤ワインより安いし確実です。

そもそもワインには「健康効果」がなければいけないんでしょうか?おいしく飲んで楽しむだけではいけませんか?

ワインにとって一番大切なのはおいしいことだと思うんですけどね・・・。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る