90年前の純国産ワインはおいしかった様子

日本で初めてワインがつくられるようになったのはいつかご存知でしょうか?

Wikipediaによれば、縄文時代中期の器が、当時ぶどう果汁を発酵させていたものだという「説」もあるそうです。

ただ、仮に本当に当時ぶどう果汁を発酵させたお酒をつくっていたとしても、その原料は日本原産の「ヤマブドウ」で、現代にのワインに使われるぶどうとは種類が違います。

ぶどう自体は鎌倉時代ごろにヨーロッパ原産の品種が中国経由で伝わっていました。

ただ、それでお酒がつくられてはいなかったようです。

記録上明確に日本で「ワイン」と呼ばれるお酒がつくられたのは明治時代になってから。日本初のワイン醸造会社「大日本山梨葡萄酒会社」が設立されたのは、明治10年、1877年のことでした。

ただ、当時はまだワイン醸造技術が未熟であり、品質を安定させられなかったこともあって「大日本山梨葡萄酒会社」は、わずか9年で解散となりす。

しかしその設備は「宮崎葡萄酒醸造所」が受け継ぎ、ワイン醸造を続けていました。

宮崎葡萄酒醸造所は、大日本山梨葡萄酒会社の失敗からワインの品質向上に努め、それ以来百数十年、山梨県は日本産ワインの先端を走っています。

宮崎葡萄酒醸造所と併設された観光ぶどう園は、現在甲州市が管理し「宮光園」という観光スポットとなっています。

宮崎葡萄酒醸造所でつくられたワインは、甲州市の「十一屋」という酒屋さんが販売していました。

宮崎葡萄酒醸造所はまた、大黒葡萄酒株式会社という販売会社を東京に設立し、自社製品の直売も行っていました。

大黒葡萄酒株式会社は現在「オーシャン」となっています。

2015年、十一屋の現社長が所有する酒蔵から、少なくとも90年は経過していると見られる宮崎葡萄酒醸造所がつくったワインと、大黒天印甲斐産葡萄酒ブランドの80年前のワイン、あわせて8本が発見されました。

この日本のワイン史上最も貴重と言えるヴィンテージワインは、試飲会が行われ、発見された8本のうち2本が開けられました。

参加者によれば、しっかり熟成された非常に高品質のワインであることが確認されたといいます。

その後、開けられた瓶2本を含めた8本は、宮崎第二醸造所の跡地を利用している「シャトー・メルシャン ワイン資料館」に寄贈されました。

資料館では中身の成分を分析し、資料として活用するとのこと。

このワイン資料館は、宮光園と隣接しており、シャトー・メルシャンのワイナリー見学ツアーコースにも含まれています。

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