ロマネ・コンティーVS5大シャトー。ワイン投資家が注目すべきはどっち?

「ロマネ・コンティ」といえば、言わずと知れた高級酒の代名詞です。

その名を覚えてはいるものの、一体ブランデーなのかウィスキーなのかよく知らないという人も多いでしょう。

ロマネ・コンティとは、フランスはブルゴーニュ地方、ロマネ村で造られている、特級格付けされたピノ・ノワール種の赤ワインのことです。

「コンティ」とは、18世紀フランスブルボン朝時代のコンティ公爵にちなんで名付けられた名称です。

年間生産数は4,000~6,000本と、大変稀少価値が高く、価格は最低でも30万円であり、100万円くらいまで値上がりすることもあります。

そして近年、その価格が120万円まで値上がりしてしまったのです。

もともと価格変動の激しいロマネ・コンティ。その価格の上昇はワイン業界にどんな影響をもたらすのでしょう。

ロンドンに本拠地とする高級ワイン取引所ライベックスのマイルズ氏によると、ロマネ・コンティの価格の上昇は、ワイン投資家が再びボルドー産ワインへ関心を向けるきっかけになるだろうと述べています。

「シャトー・マルゴー」など、ボルドー5大シャトーで知られるボルドー産高級ワインは、2008年のリーマンショックで大きく下落をしました。

しかし、その価格を回復しつつあります。それでも、高値更新時より40%近く値下がりしているため、需要が高まるのではないかとマイルズ氏は見ているようです。

Liv-ex100という、ワイン人気100銘柄の価格動向を示す指数があります。ボルドー産高級ワインのLiv-ex100指数は、しばらく低迷した後、4ヶ月継続して上昇しているとか。これは、ボルドー産ワインに対する注目度が高まっていることを示しているといえるでしょう。

そしてロマネ・コンティの同指数はなんと60%下落しているとか。ワイン投資家の間での関心が薄れていることを示しています。

また、世界最古の国際競売会社サザビーズでは、ロマネ・コンティー114本セット(スーパーロット)が、2014年10月、史上最高額で落札されています。

それ以前の最高落札価格だったのは、ボルドー5大シャトーのひとつである「シャトー・ムートン・ロートシルト」の50ケースであったとか。

今後、注目を集めるのはロマネ・コンティか、ボルドー産高級ワインか。

ワイン投資家は、その動きから目が離せないでしょう。

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