ワイン通は知っている!噂の「オレンジワイン」とは?
「オレンジワイン」をご存じでしょうか?
オレンジからつくられたワイン、またはサングリアのようなフルーツ入りのワインを思い浮かべてしまいますが、どうやら違うようです。
「オレンジワイン」とは、実はオレンジではなく白ワインからできたワインのこと。
きれいなオレンジ色をしているためにそう呼ばれているそうです。
今、ワイン生産国であるドイツやフランス、オーストリアで注目されているワインなのです。
オレンジワインの製造方法
通常、白ワインは果皮と種が取り除かれた果汁のみで発酵してつくられますが、赤ワインはそれらを丸ごと発酵します。
製法の違いもありますが、赤ワインと白ワインではそれぞれ使うブドウの品種も違うために全く違う色や味わいに仕上がるのです。
そしてオレンジワインはというと、白ワイン用のブドウで一部赤ワインの製法を用いて製造します。
白ワインでは取り除かれていた果皮や種を果汁とともに醸すことでオレンジ色のワインができあがるのだそうです。
タンニンなどの成分が適度に残るので、すっきりした中に酸味や渋みを感じられる、いいとこどりの味わいなのですね。
オレンジワインの利点
オレンジワインの良いところは、適度に果皮や種を加えることによって天然の抗酸化作用が得られることです。
つまりできる限り酸化防止剤を添加しなくてもよいということなのです。
これは8,000年も前のワイン製造と似ているのだとか。
やはり、原点に立ち返ることは、新しい発想を促すことにつながるのでしょうか。
食の安全に対する意識が高くなる一方の昨今。
食品パッケージの裏の原材料表示を確認するのは消費者の常識となりつつあります。
ワインの酸化防止剤として添加されている亜硫酸塩(二酸化硫黄)が気になる方も多いでしょう。
微生物の発生を防いでワインの品質を保つために添加されており、人体にも害はないとされています。
しかし、できるだけ酸化防止剤のような添加物は摂取したくない、というのが消費者の正直な気持ちです。
このオレンジワイン、まだまだ日本ではあまり知られていないものの、ワインファンの間では早くも話題のよう。
健康に敏感な現代人にはどう受け入れられてゆくのでしょうか。今から楽しみですね。