ラベル(エチケット)は初心者でも使いこなすべき?
雑誌などでよく見かけるワイン特集やワイン入門書などに「ラベルの読み方」という項目があり、ラベルの一例を挙げてここに何が書かれているかなどを解説しています。
例えばラベルに「コルトン」と書いてあるのを、矢印を引いて「地名」と説明をつけています。また、ラベルの端に書かれている「14%」という数字は、「アルコール度数」を意味しているなどと説明しています。しかし、「コルトン」が地名だと言われても、コルトンがどのような場所で、どのようなワインの特徴が出るのかを知らなければまるで意味がありません。
また、一例を挙げて解説しても、ワインの生産地や国が異なれば法律や慣習などにより、ラベルのどこに何を記載するかは全く違います。フランス語やドイツ語、イタリア語、その他外国語で書かれているので、予備知識がなければそれが生産者名か、ブランド名か、畑の名前か等の判別ができません。
結局はラベルに記載された文字が読めても、それを見て中身のワインが分からなければ無意味なことです。やはりワインは、「飲む」ことが大切です。飲んで一つ一つ香りや味を感じて覚えて整理していくことが一番。飲むワインが高価なワインである必要はありません。
かといって、安いワインをやたらめったら飲むのでも良くありませんが、ワインを「わかる」ような飲み方をすることが大切です。