ワインにとってのブドウ畑って、いったいどんなところ?

多種多様な味と香りを見せてくれるワインも、原材料はすべてブドウのみです。

そのため、ブドウの品質の良さがワインの味わいを大きく左右します。

そのブドウの品質を決めているのが、畑です。

もちろん、醸造技術も重要ですが、ワインの味の大部分は畑で決まるといわれているほど、ブドウとブドウ畑は重要視されるのです。

質の良いブドウを生み出す畑には、それぞれ条件があります。

まず土壌成分や、日照時間、これらが適切であることが重要です。

ブドウは本来、厳しい環境での育成に強い植物ですので、厳しい環境の方が、凝縮感のある高品質のブドウをつける、といわれています。

反対に、土壌の養分が豊富だったり、夏の雨量が充分にある土地だと、ブドウは本来の秘められた生存能力を発揮せず、ワインに適したいい実をつけようとしないのです。

むろん、人の手の加わった畑ですから、人の働きと無関係ではありません。

栽培方法を工夫し、収量を減らすなどして、ブドウの凝縮感をある程度高める事は出来ます。土壌の水分調節や、生態系維持のために、ブドウの木の根元や畝の間にわざと草を生やすこともあります。

ですが、こうした人間技術のみによっていいブドウを作りあげるには、限度があるのです。

ワインの味に深みを出すのに、もっと重要なのは、やはり畑の方なのです。

土壌、気候、傾斜の向き(日当たりの良さ)。世界トップクラスのワインが造られているのは、これらの立地条件がもともと恵まれたブドウ畑からなのです。

このような畑は、温暖で降水量が多すぎない畑です。水はけがよく、痩せた土地によく見られます。こうしたブドウの生育に影響を与える、すべての自然条件をひっくるめた『環境』の事を、『テロワール』と言います。

すぐ隣り合った畑であっても、傾斜や風向きなどのわずかな違いによって、その場所固有のテロワールが生まれるのです。

フランス南西部のブルゴーニュは起伏に富む地形で、場所によって日照の良さや岩盤の深さ、また土壌の組成が違ってくるため、隣り合う畑でも、ワインの個性がまったく違うケースが生まれてきます。

ブルゴーニュは単一品種でワインを造りますが、このようなテロワールの違いによる個性の表現が重要視され、ワインの格付けも畑ごとでおこなわれているのです。

最高級のワインと並のワインは、環境のまったく違う土地で栽培されたような気もします。

ですが、実はその環境の違いとは本当に微妙なもので、歩いてすぐ行けるような距離で、少し違った時期に栽培されたブドウの木同士だったりもするのです。

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