ビオワインってどんなワイン?
ワインの造り手は、ブドウの育て方にもこだわるもの。
なるべく無農薬で、化学肥料、除草剤などを使用しないブドウを使用したビオワインも、近頃じわじわと注目度を上げています。
別名、ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)。
栽培方法には、ビオロジック農法と、ビオディナミ農法のふた通りがあります。
ビオロジック農法は、農薬を使用せず、肥料には鶏糞などの有機肥料を用いる、などの有機栽培。
ビオディナミ農法は、さらに古代の農法を参考にし、月の満ち欠けによる太陰暦などを利用した、あらゆる自然環境の要素を取り込んだ農法です。
いずれも、ベト病、ウドンコ病対策に使用される一部の薬剤は、例外的に使用が認められています。醸造のために必要であれば、亜硫酸を添加するのも認められています。
ビオワインを名乗るには、現状としては、これらビオ農法で栽培されたブドウを使用してワインを造ること以外は、とくに細かい規定はありません。
認証団体に申請を行い、審査をクリアすればビオワインと表示する事が出来ます。
自然の要素をふんだんに取り入れたビオワインは、ワインの味を豊かにする微生物との共生を考えたワイン。そのため、多くのビオワインが様々な微生物の影響を受けています。
個性的で複雑な香りと味わいがあり、また亜硫酸をあまり使用しないため、酸化されやすくなっています。ときに強烈で、ときに独特の味わいを持つため、好き嫌いが分かれるワインでもありますが、やみつきになる人もいるのだとか。
いずれにせよ、品質や味わいの良し悪しは、作り手次第と言えるでしょう。