Q.古いワインのコルクは、ずっとそのままなのですか?
通常、ワインのコルクは、ワインが造られたときのままですが、保管が長期になる場合、取り替えることがあります。
醸造元は20年前後でリコルクをし、コルクを取り替えています。
ですから、15~20年位のワインを発注すると、リコルクしてから、蔵出ししてくれます。2度目、3度目のリコルクをする際には、澱引きして目減りした分のワインを、若いワインで補充します。
補充する量は少ないですし、リコルクは、その後また数十年熟成させることが前提で行う作業です。
5~10年という時間がたてば、その間に補充したワインがなじみ、美味しくなるのです。ですから、リコルクしたものをすぐに飲むと、意外に若々しい感じがしたりします。
コルクの寿命は、25年から30年といわれています。
40年以上経過すると、コルクがかなりやせてしまいますが、中のワインは問題ありません。
良好な環境で保管されていれば、コルクが多少やせたからといって、中の空気量は変わらないからです。
中のワインが急激に酸化するようなことはありません。