ワイン用と食用、ぶどうの品種の違いとは?

ぶどうの品種はワイン用と食用とに分かれています。食べると食用のほうが甘く感じるのですが、実はワイン用品種のほうが格段に糖度が高いのです。食用ぶどうは果皮が薄くて種が小さいため、果汁が豊富で強い甘みを感じられるためです。

実は世界で収穫されるぶどうの約80%はワイン用で、およそ1000種類もあります。代表的なものでは、赤ワイン用がカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、白ワイン用がソーヴィニヨン・ブランやシャルドネという品種。

ワインづくりに適しているのは、農作物で理想とされる肥沃な土とは違い、痩せていて水はけのよい土地。肥沃な土地では枝葉の生育が良すぎて実に栄養分が集まらないのです。

一方、水も栄養も少ない土なら、木が水分と栄養を求めて地中深くまで根を伸ばします。そうすることで地層の養分までたっぷり吸い上げて、果実に凝縮させるのです。ワインはぶどうの育った地中のミネラル分などの違いから、地域による風味の違いを生み出しているのです。

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