ワインと日本酒は製造工程が違う?

お酒の仲間は大まかに、蒸留酒と醸造酒とに分けられます。焼酎やウイスキーは蒸留酒に入ります。ワイン、日本酒、ビールなどは醸造酒になります。蒸留の工程がなく発酵だけで作られるという点では、ワインも日本酒も同じですが、その製造工程が違います。

ワインづくりでは、ブドウをつぶして寝かせると自然に発酵が進みます。アルコールの原料となる果糖を含み、果実には酵母も付着しているので加える必要がありません。

日本酒の原料である米・麦などの穀物は、自身では発酵できません。主成分であるデンプンを分解しブドウ糖へと作り変える、いわゆる糖化の工程が必要です。

ワインを仕込む際には、日本酒のように原料の配合を考慮することは不要。逆に仕込み時に果汁成分に手を加えるようなことは一切できません。

ですから、気候や獲れた時期などによるブドウ自体の出来ばえが、ダイレクトにワインの品質に影響します。ゆえにワインというのは、産地や収穫年度(ヴィンテージ)などが大きな意味合いを持つのです。

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