ワインの製法によって白・赤・ロゼが生まれる
白ワインは一部のものを除いて、一般的には白ブドウを原料に使用します。ブドウの実を圧搾して、果汁を取り出したものだけを発酵させます。果汁のみを使用しているので、さわやかな酸味と甘みのバランスが白ワインの魅力となります。
赤ワインの原料は黒ブドウです。これを軽くつぶして果梗(ブドウの実を支える軸)を取り除き、果皮も種子も丸ごと果汁を発酵させていきます。こうすることで赤ワイン特有の渋味や強い色合いがつくのです。
ロゼワインの製法の一つは、黒ブドウを使用する点では赤ワインと同じ。実を丸ごと漬け込んだ果皮から色素が出て、ほんのりピンク色の果汁になったものを抜き出し発酵させるのです。
赤ワインの場合は色・渋みが果汁にじっくりと溶け出すまで2~3週間をかけます。いっぽうロゼワインでは6~36時間程度しか漬け込みを行いません。
ロゼにはもう一つ違う製法があります。白ワインに近い作り方で黒ブドウを圧搾し、果汁に自然ににじんだ色合いがロゼとなるのです。