毎年話題になる「ボジョレ・ヌーボー」っていったい何?

毎年、解禁日になるとニュースになるのが『ボジョレ・ヌーボー』

今から20年ほど前に、一時期マスコミが大きく取り上げてから、盛り上がりを見せたことがありました。しかし、そのマスコミによる報道が冷めてくるとそれまでのボジョレ・ヌーボー人気の勢いは落ちてしまい、過剰な在庫を抱える業者は泣きを見るという状態に陥りました。

ところが、また最近その人気が高まっているようです。

フランスのボジョレ地方では、伝統的な醸造方法の近代化が進み、新しい醸造法が開発されました。これにより、ワインに果実味がよく出てしかも早くワインを飲めるようになりました。

このことでパリに他のワインより一番乗りができるようになり、途端にパリで流行するようになり、さらにロンドンでもこれに負けじとボジョレ・ヌーボーが流行り、そしてついにはヨーロッパ全体へと波及していきました。

日本の業者もこれに目をつけ、日付変更線の関係を利用して、なんとパリよりも早い9時間前にボジョレ・ヌーボーを飲めるようにしました。

早く飲めることで話題となったワインなので、熟成されたワインより劣っていると思われるかもしれません。しかし、その味はフレッシュさがあるとともに果実味もあります。渋味があるワインと違いタンニンが少ないので渋味が一般的には苦手とされる日本人にとっては飲みやすいワインといっていいでしょう。

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