「ドメーヌ」と「ネゴシアン」はどう違うの?

ドメーヌというのは、自らの畑でブドウを栽培しワインを醸造している生産者のことです。スーパーなどで最近よく見かける「〇〇さん家の野菜」といったときの「〇〇さん家」がワイン造りでいうドメーヌにあたります。

ドメーヌは、畑の土壌からブドウの栽培方法・醸造方法まで妥協せず質を追求し、ワイン造りの一から十まで丹精込めて造ることができます。しかし、どうしても中小規模の家族経営的な生産になってしまうため、大量生産はできません。また災害や病害・悪天候などで生産量や品質に大きな被害が及ぶ可能性もあり、リスクが高いとも言えます。

一方ネゴシアンとは、ドメーヌからブドウを買い付けて醸造・販売したり、ワイナリーからワインを買い付けて熟成・販売・輸出したりする生産業者です。

自らの畑だけでなく他の農家からブドウを仕入れるため、生産量が多く大規模生産が可能です。特定の農家のブドウに被害があっても他の農家のブドウでカバーできるので、リスクも分散されて安定した生産ができます。ただし大量生産ゆえに、個性の弱いワインになってしまう傾向があります。

どちらが高品質かという問題はさておき、ドメーヌとネゴシアンの違いは生産者の業務形態にあると言えます。

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