シャトーと付くのは高級ワインの証拠?
シャトー・マルゴー、シャトー・ラトゥール、シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・オー・ブリオンなどの五大シャトーに代表されるように、頭にシャトーと付くワインは高級ワインのイメージが強いですよね。
しかし「シャトー」というのは、主にボルドー地方で使われている単なる「ワインの醸造所」「ブドウ園」のことで、ワイナリーそのものを指します。ボルドー地方と一言で言ってもその範囲は広いため、生産者たちがそれぞれ自分の醸造所やブドウ園の名前をシャトーの後に付けて、自分のブランドとしてラベルに表示するようになったのです。
ですので、シャトー・〇〇とラベルに書いてあるからといって高級ワインだとは限りません。単なるブランド名として認識しておいて下さい。
ただボルドー地方のシャトーでは伝統的にワイン造りが行われており、生産者がブドウの栽培・収穫から瓶詰めまで一貫して行います。そのためシャトー同士で品質を競い合ってきたという歴史があり、その過程で高級ワインが生産されるようになったと考えられます。
このシャトーには政府機関が地域ごとに定めた公式な格付けがありますので、それがさらに高級感を感じさせる原因になっているのかもしれません。