ワインの顔「ラベル」に書かれた年号の意味は?

ワインを選ぶとき、まず目に行くのがラベルだという人も多いと思います。迷った時には好みのラベルのワインを選ぶという人もいるかもしれません。このように、生産国や産地・生産者・年号などが書かれているラベルはワインの顔とも言えるのです。

ラベルに書かれてある年号はヴィンテージと呼ばれ、そのワインに使われたブドウが収穫された年を表します。瓶詰めされた年や出荷された年ではありません。つまりラベルに1990と書かれていたら、1990年に収穫されたブドウを使って造ったワインということなのです。

ワインは日本酒やビールと違って水を加えず、ブドウのみで造られるお酒ですので、原料となるブドウの出来がワインの出来に大きく影響します。そのため、どの年に収穫されたかを表すヴィンテージが注目されるのです。

そして、天候に恵まれいいブドウが収穫できた年を「ヴィンテージ・イヤー」と言います。これはワインの専門家がワインを評価し、価格を判断する基準にもなるもので、ヴィンテージ・イヤーのブドウで造られたワインは長期間かけて熟成されるため投資の対象になりやすく、値段も年々熟成されるにつれて上がっていきます。

ただ評価が悪い(天候が悪かった)年のワインが美味しくないかというとそうではなく、むしろそういう年にいいワインを造る生産者は素晴らしい生産者と評価されますし、熟成が早く日頃楽しむワインとして幅広く受け入れられるものでもあるので、一概に「ヴィンテージ・イヤーのワインだからいいワイン」とは言えないのです。

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