おばあちゃんが可愛く飲むシェリー酒
英国小説をモチーフにした海外ドラマで、可愛らしいイギリスのおばあちゃんがほんのり頬を染めながら、少しずつ口に含むように飲んでいるお酒といえば、シェリー酒というイメージが浮かびます。
このイメージはまんざらでもなく、シェリー酒に関して「出生地はスペインだが英国人が育て上げたワイン」と言われるほど、イギリスで愛されているお酒。
シェリー酒の第1級の産出地はスペインのイベリア半島にある3つの町(ヘレス・デ・ラ・フロンテラとサンルーカル・デ・バラメーダとエル・プエルト・デ・サンタ・マリアという三つの町)を結ぶ三角地帯と言われています。
シェリーは英語名で、スペインではビノ・デ・ヘレスと言います。
「おばあちゃんがちびちび飲む」イメージがあるように、シェリーはワインの中でもフォーティファイド酒(酒精強化ワインまたはアルコール補強)という部類に入るもので、アルコール度数の高いワイン。
味も辛口から極甘口までいろいろなタイプがあり、それぞれの特徴に応じた名前がついています。
すっきりとしたドライな「フィノ」、ワインに17%までアルコールを強化し豊かな香りとコク、深みをもたせた「オロロソ」、「アマンティヤッド」はフィノとオロロソの中間的な風味で、フィノを熟成させた高級品となっています。
どのタイプのシェリーがあなたのお口に合うかは、いろいろ試してみるのが一番。普通のワインと違って一度栓を抜いても、後できちんと栓をしておけば1~2ヶ月は味が変わりません。
それこそ、おばあちゃんのようにちびちび飲めるお酒です。