英国紳士をリラックスさせるお酒

「ポート・ワイン」というと日本人の中にはあの「赤玉ポート・ワイン」を思い出される方も多いのではないでしょうか?しかし、「ポート・ワイン」と「赤玉ポート・ワイン」はまったく違います。

「赤玉ポート・ワイン」は、まだ日本人の食生活が本来の赤ワインとなじまなかったために、もっと日本人の口に合うようにと人工的に糖分を加えた甘口赤ワインとして造られたもの。

それに対して、「ポート・ワイン」とはポルトガル最北部、ドロウ川上流のブドウ栽培地域で造られる手間暇かけてつくられたワイン。

しかし「ポート・ワイン」の始まりは偶然の産物で、一時期フランスと仲たがいしていたイギリスが、フランスワインを飲めなかった間にポルトガルのワインを飲むようになりました。しかし残念なことにフランスワインほどポルトガルのワインは洗練されていませんでした。

そんなある日、ポルトガルのワインの発酵中にブランディーを加えてみたところ、口当たりが良く、アルコールも強くて甘いワイン、「ポート・ワイン」が仕上がり、この味がイギリス人にも気に入られるようになったのです。

さらにこの「ポート・ワイン」を瓶詰めにして寝かせ熟成させるなら、さらに高級ワインへと変身させるという発見もあり、ますます英国上流紳士好みのワインとなりました。

かつて英国で晩餐会というお行儀良く夕食をとる宴席後、ご婦人たちと紳士たちはそれぞれ別な部屋に行き、先ほどの晩餐会とは打って変わって紳士たちはリラックスした中で語らう習慣がありました。そういう場で飲まれていたお酒が「ポート・ワイン」です。

「ポート・ワイン」は、黒ブドウから造られる「レッド・ポート」と白ブドウから造られる「ホワイト・ポート」の二種類に大きく分かれ、さらに「レッド・ポート」は熟成年数に応じてさらにルビータイプとトーニータイプに分類されます。

ルビータイプは平均3年間の樽熟成後に瓶詰めされる若いタイプの「ポート・ワイン」。色はもちろんルビー色で甘口です。「ポート・ワイン」の代表格で、値段もそれほど高くありません。

アルコールが添加されているので、栓を抜いて一度に飲まなくても、しっかり栓をすれば長く保存できます。

トーニータイプは、10年、20年、30年、40年物というように、長い年月をかけ小さい樽などで熟成させた結果、ワインが黄褐色に変わるところからトーニー(黄褐色=Tawny)と呼ばれています。

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