「ビオ・ワイン」を飲んだことがありますか?

「ビオ・ワイン」って聞いたことありますか?「ビオ」より「バイオ」と言われたほうが聞いたことがあるでしょうか?

この「ビオ・ワイン」は、原料となるブドウ栽培に農薬や化学肥料をいっさい用いず、さらに占星術的な要素のある(月の運行を栽培上考慮にいれるとか)ビオディナミ手法(ビオ農法)が応用されたワインで、ビオディナミ・ワインとかナチュラル・ワインとも呼ばれています。

ドイツのシュタイナー博士の学説を用いて、フランス・ロワール地方の酒造り屋ニコラ・ジョリーが提唱して生まれました。

これに対して有機農法(減薬農法とも言われる)によって造られたワインは、オーガニック・ワインとして紹介されています。オーガニック・ワインはブドウの栽培に化学薬品をできるだけ避けていますが、「ビオ・ワイン」のように全面否認ではありません。

地中の微生物を殺さないために除草剤は用いないけれども、防虫・防病対策に(カビ病などに対して)化学薬品を使用しています。湿度の高い、日本ではこのカビ病対策に農薬散布は不可欠なものとなっています。

ビオ農法によって、ワインの味わいがよりまろやかで自然になったとファンになる人も増えてきていますが、病中対策に化学薬品をまったく使わないことへの危険性や、またビオ農法の神がかり的要素に疑問を抱く人もいるなど、賛否両論分かれるワインが「ビオ・ワイン」なのです。

「ビオ・ワイン」「有機ワイン(オーガニック・ワイン)」と聞けば、自然と体に良くて美味しいワインというイメージが持たれています。

どちらもブドウの栽培からワインになるまで農薬や肥料の使用に対して一定の基準を満たすよう手間ひまかけて造られているお酒なので、味わいも私たちの身体への影響も良いものだろうと思われていますし、実際そういう効果をあげている物も確かにあります。

しかし、お酒であることには変わりません。いくら身体にいい造り方をされているワインだからと言ってもアルコールの過剰摂取は、体への負担が大きく、病気の引き金になります。当然、大量に毎日飲んでしまえば、これらのワインから受ける影響は良いものだけとは言えなくなります。

昔からワインは薬としても飲まれていました。普通の薬も過剰摂取は命取りになります。ワインも薬としての効果を期待するのはある一定の量までです。

「ビオ・ワイン」や「オーガニック・ワイン」が体にいいワインと謳われているとおり、自分にとっていいワインになるかどうかは、自分の飲み方次第ということになるのでしょうか?

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