人類最初のワインを造って飲んでいたのは、誰?

人類がワインをいつから飲んでいるかという問題は、なにをワインと考えるかにもよります。

ワインのようなものが飲まれ始めたとわかっているのは、古代文明が発生したころのチグリス・ユーフラテス地帯。しかし、そのころのワインが、現代のワインと全く同じものである、といえるかどうかはわかっていません。

ブドウ果汁を発酵させただけの、いわゆる「どぶろく」のようなものだったのかもしれないのです。

現代の私たちが飲んでいるのとほぼ同じようなワインが飲まれ始めたとわかっているのは、古代エジプト文明の頃。出来たての新酒も飲んだし、陶製の壺につめて、寝かせたものも飲んでいたようです。

壺詰めの熟成ワインは高級品で、貴族などごく一部の特権階級だけが飲めるものでした。

ギリシア時代になると、ワインは一般人にも広まりましたし、ワイン自体も洗練されていきます。ギリシア時代からローマ時代の中期まで、ワインは陶製のアンフォラという壺に入れて運んでいました。

そのうちローマ人は、ガリア人がビールを運ぶのに木樽を使っているのに気がつき、ワインも木樽で運ぶようにしました。

馬や牛がいたものの、当時の運搬は基本的に人手でしたし、まともな道路がなかった時代ですから、壺より量が入って、扱いやすい「樽」という容器の出現は、人類の大発明だったのです。

ただ、樽のワインは、かなりの大人数でかからないと、一度では飲みきれません。通常の場合は少しずつ飲むことになりますが、そうすると樽の内部の上方に空間ができます。

ワインは樽の中で空気と接触し、酸化し、暑い夏にはすえて酸っぱくなってしまうので、香料や香草を入れて、我慢して飲んでいたようです。

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