ブドウがワインになるまで、どんな過程があるの?
赤ワインの場合、まず大切な原料であるブドウを摘みます。(摘果)
軽くつぶし(破砕)、発酵槽に入れます。(仕込み)
すると、発酵が自然に始まります。(発酵)
発酵が終了した果汁を抜き取ってから、残った果皮や種子を圧搾機にかけて搾ります。(圧搾)
出来上がった新酒のオリを抜き取り(オリ引き)、一定期間熟成させます。(熟成)
最後に卵白など清澄剤を使って濁りを取り(清澄)、場合によってはフィルターをかけます。(濾過)。
これが、ブドウがワインになるまでの、基本的な工程です。
白ワインや、白ワインタイプで造るロゼワインの場合、摘果した後、すぐ圧搾し、取った果汁だけを発酵させるところだけが違っていて、他の工程は同じ。
ワインはブドウの「醸造酒」で、生の果実を原料として、酵母菌により、自然なアルコール発酵をさせるのが原則です。
ブドウの果肉・果皮・種子には、多種多様の成分が含まれています。
そのブドウからとれた天然果汁だけを使って、酵母菌の自然の作用でお酒にすることで、それらがそっくりそのまま、大量の水分と一緒に、ワインに移ります。
ですからワインは、生の果物そのもののような、生き生きとした新鮮感があり、それでいて複雑な味わいを持っています。
「フレッシュ・アンド・フルーティ」な飲み物であることは、数多くのお酒がある中でも、ワインならではの性質。