オレンジワインが静かなブームになっている理由とは?
ワインの種類には一般的によく知られている赤ワイン・白ワイン・ロゼワインの3種があります。そんな中、第4のカテゴリーとして広がりを見せているオレンジワインの基礎知識をご紹介。
オレンジワインという名前を聞くだけでは、オレンジを原料にしたフルーツワインと思われがちですが、オレンジワインは正真正銘ワインの仲間。
オレンジワインの醸造方法は簡単に言い表すと、『白ブドウを使って赤ワインと同じ工程で造る』ということ。原料の白ブドウの果皮にアントシアニン色素が含まれていないため、赤色になりません。
その代わりに黄色系色素が溶出することにより、オレンジ色に近い色となるため、オレンジワインと呼ばれます。
オレンジワインが脚光を浴びた理由のひとつに、オレンジワインが自然派ワイン(ナチュラルワイン)だということがあります。
自然の酸化防止剤であるタンニンを持たない白ワインは、赤ワインに比べて亜硫酸(酸化防止剤)を多く入れる必要があります。
これに対して赤ワインと同じくタンニンがあるオレンジワインは、亜硫酸の添加を少なくしたワイン醸造が可能になりました。
どの世界でもナチュラルな生産物の評価は高く、ワインも例外ではありません。このナチュラルワインに目を付けた世界の生産者は、色ワインをオレンジワインとして造ることにより、ワインの添加物を減らし、ナチュラル志向の波にも乗って広がりました。
第4のムーブメントとして世間に広く認知されてきたオレンジワイン。今までのワインでは合いにくかった料理にも合うという評価もあり、今後の動きが気になりますね。