白ワインのほうが赤ワインより飲み過ぎてしまう本当の理由とは?
アイオワ州立大学の研究チームは「白ワインのほうが赤ワインより飲み過ぎる可能性があるから注意」と呼びかけています。これはどういうことかというと、はっきりした色の赤ワインより、透明に近い白ワインのほうが多めにつがれやすい(つぎやすい)からということらしいです。
研究チームは、細長いワイングラスと口が広めのグラスを使い、それぞれに赤と白のワインがどれだけ注がれるかという実験を行いました。その結果、どちらのグラスでも白ワインのほうが10%ほど多めに注がれる傾向があることがわかりました。
どうも人間の目は、はっきりした色の液体は注いだ量を認識しやすいけれど、薄い色の液体は注いだ量がぼやけてしまうようなのですね。ワインは通常グラスになみなみとは注がずに、1/3~1/2ぐらいの位置までしか注ぎませんから、注いだ高さがぼやけがちな白ワインは「もうちょっと」と思って多めにしてしまうのかもしれません。
知らぬ間に多めに注がれている白ワインは、赤ワインと同じペースで飲んでいるつもりでも飲み過ぎてしまうことになりがちだとか。一杯につき10%多いわけですから、グラスを重ねるほど増えた分が蓄積していってしまいます。
だからといって、選ぶワインは好みやその日の料理によって変わってきますから、赤ワインばかり飲めばいいということにもなりません。
それとは他に、大きめのグラスのほうが小さめのグラスより注いだ量が相対的に少なく見えるので、多めに注ぎがちということもあります。
自宅で飲むときは、小さめのグラスで飲むという手もありますが、レストランで飲むときはそういうわけにもいきませんから、白ワインを注いでもらったら指の高さではかるなどして、客観的に自分のグラスの中のワインの量を把握しながら飲むのがいいでしょう。
といってもワインは日本酒とは違って自分からグラスを持って迎えに行ったり、手を添えておくのはマナー違反です。注がれてからそれとなく指を添えてはかるようにしましょう。