白ワインの特徴は?赤ワインとの違いは何?

赤ワインと白ワインを単純に比較すると、色の違いから赤は情熱的で白は清楚な印象を受けるでしょう。その違いと同じくらい、赤ワインと白ワインの世界は違っており、酸味と甘味の素晴らしい舞台が繰り広げられているのです。

白ワインに注目してみると、赤ワインとの決定的な違いは、メインが渋味ではなく酸味だということです。そしてその酸味の世界の中でグループ分けをしていくには、甘味に注目することが重要だということを忘れてはいけません。

ワインの糖分は、技術的にはその度合いによって極甘口から極辛口まで分類できます。しかしこれは酸味を度外視したカテゴライズですので、実際に飲むと、同じ糖度でも含有酸分の量によって甘いと感じたり辛いと感じたりすることがあります。

一番簡単な分類をするときには、まずザックリと「辛口」「甘口」「極甘口」の3つのグループに分けます。そして辛口と甘口のグループは、食事との相性や飲むシチュエーションなどを思い巡らせて、それぞれ考えればいいのです。しかし最後の極甘口グループは、食事と無関係だと考えて特別に例外とします。

批判を恐れずに言うならば、白ワインは暑い地方よりも寒い地方で造った方が、酸の切れがよくスッキリ爽快で、ライトボディのいいワインが出来ます。もちろんイタリアやスペインの北部、南フランスのエルミタージュやシャトー・ヌフ・デュ・パーブなど例外もあります。

甘口の白ワインは、甘さにごまかされてなんとなく美味しく感じてしまったりしますが、辛口はそうはいきません。ですので、日本だけでなくどの国のでも安くて適当な辛口白ワインには期待しない方がいいでしょう。辛口の白ワインを美味しく作るのは難しいのです。

しかし今は若い技術者が最新のテクニックを駆使して、より上質な白ワインを造りだそうと努力しており、ここ10年余りの間その醸造技術は目を見張る進歩を遂げています。

関連記事

ページ上部へ戻る