白でも赤でもないロゼワインってどんなもの?
ロゼワインとはフランス語で「ヴァン・ロゼ(バラ色のワイン)」という意味で、淡くて明るいピンク色から紫に近い濃いピンク色まで様々な色合いのものがあります。
バラ色と一言で言っても、バラには真っ白なバラや真っ赤なバラ、黄色や黒に近い色のバラまでありますから、よく考えてみると少し突飛な呼び名だという気もします。
この点英語での呼び名は「ピンク・ワイン」ですので、色合い的にはフランス語より合っていて分かりやすいのですが、日本ではピンク=お色気ムードという認識もあるため敬遠されがちです。
桃を原料としていないのに桃色ワインも変ですし、バラワインも意味不明ですので、結果ロゼワインという呼び名が世界的にも定着したようです。
ロゼワインには様々な色があるだけでなく味わいも多種多様で、その醸造方法もいくつかあります。赤ワインのように果皮と一緒に砕いて発酵させ、色づいた頃合を見て果皮を取り出す方法や、ブドウを潰して色づいた果汁のみ白ワインのように発酵させる方法、赤ワイン用と白ワイン用のブドウを混ぜて造る方法などです。
世界でも代表的なロゼと言えばフランスのアンジュやタヴェルですが、ワインの初心者におすすめなのが「マテウス」というポルトガル北部の微発泡ロゼです。淡いピンク色でほんのり甘く、スッキリとした酸味が日本でも爆発的な人気を博しました。きっとロゼワインの美味しさを再認識することでしょう。