ソムリエさんは「味方」怖がらずに頼るのが吉
『マリア様がみてる』に、行ったことがあり最寄りの駅まではわかるけれど、名前と場所がわからないというホテルに行くのに「検索」をかけて場所を特定したというシーンがあります。
その「検索」ツールというのは、駅前の交番にいたおまわりさんでした。
筆者も初めて行く場所を確認するときは、よく交番のお世話になります。地域のおまわりさんはたいていその場所に詳しい上、交番にはかなり詳細な地図もあるため、わかりやすく道順まで教えてくれます。
何かを調べるときに、ネットは確かに便利ですが、そこで見つけ出した情報は必ずしも正しいとは限りません。しかし、リアルの世界の専門家は、100%とは言わないまでも、ネットのあやふやな情報よりは正しい情報を伝えてくれます。
ソムリエさんというのもまたそういう存在。フラス料理のレストランに行った時、そこにソムリエさんがいたならば、これほど頼もしい検索ツールはありません。
それは、ワイン選びの道に迷ったときのおまわりさんのごとし。
ソムリエさんはそのお店にあるワインの種類、味、価格に精通。世の中には、自意識過剰で専門家に変なことを言えば笑われるのではないかなどと勘違いしている人もいます。
しかし相手は専門家、そもそも素人がかなう相手ではなく、変に意識せずに素人まる出しで、どのようなワインを希望しているのかを予算とともに素直に伝えればいいのです。
テイスティングも特に構える必要はありません。
あれはいわば儀式のようなもので、味の善し悪しをはかるためでもなければ、ソムリエさんが客を試すためのものでもなく、単に選んだワインが劣化していないかどうかを客に確認させるためだけのもの。
変な味や臭気がなければそのままそのワインを楽しめばよく、変な味がしたならば、確認してもらうこともできます。
ソムリエさんというのは、客にワインをより楽しんでもらうための存在であり、客の味方でこそあれ敵ではありません。
味方になるためにいる人を警戒して敵視するのはやめましょう。