五感をフル活用してワインを楽しむためには?

ワインが愛される理由の1つとして、五感を存分に使って楽しむことができる点があげられます。

まず、美しい色を目で楽しみ、芳醇な香りを鼻で感じます。続いて豊かな味わいを舌で感じ、喉越しを感じます。シャンパンを代表とするスパークリングワインなどは、その泡立ちを耳でも楽しむことができます。

このように、視覚、嗅覚、味覚、聴覚、視覚を存分に使って、一杯のワインを思う存分楽しむことができるのが醍醐味です。

それでは、具体的に、テイスティングとはどのように行うのでしょうか?

まず最初に、ワインの状態、品質チェックを行います。

これは、難しいことなどありません。私たちが普段人と会った時、顔色を見て「なんだか青いな、具合が悪いのかな」と思ったり「頬が高揚しているから元気そうだな」と無意識のうちに判断していますよね?

これと同じで、ワインも「すごく濁っているな」「なんだか淀んでいるな」と感じたら、品質が劣化している可能性があります。

よく、ソムリエが白い「トーション」と呼ばれる布を持っていますが、単にこぼれ落ちる水滴を拭くためのものではなく、白いトーションをワイングラスの下に当てて、より正確にワインの色合いを見るためのものでもあるのです。

次に、グラスにそっと鼻先を近づけてみてください。ここで感じる香りは、注がれたばかりの閉じたワインの香り、「ファースト・ノート」と呼ばれる香りです。

この香りをだんだん開かせるために「スワリング」と呼ばれる動作をします。いわゆる、ワイングラスをくるくると回す動作ですね。

あれはただ格好をつけたい動作なのではなく、グラスの中でワインを回すことにより、空気に多く触れたワインの香りが開くことを目的としているのです。この時の香りが「セカンド・ノーズ」と呼ばれます。

このように刻一刻と変化する状態を楽しむことができるが、ワインのいいところですね。

ちなみに、「スワリング」を行う際に注意したいことがあります。右手で行う場合は、ワイングラスを反時計回りに回して下さい。時計回りに回して失敗した場合、遠心力によって向かい側にいらっしゃる方にワインがかかってしまう可能性が高くなります。

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