高級なレストランでも、ワインはその地方のものを選ぶべきですか?それとも値段に合わせたワインを選ぶ方がよいのですか?
二つ星、三ツ星クラスのレストランとなると、ワインの選び方は少し違ってきます。それを理解する為に、まず何故地方料理が土地のワインと合うのかということを考えてみましょう。
フランス料理の基本は煮込み料理です。ですから地方料理には当然こういった煮込み料理が多くあります。
脂肪分があり、滋味豊かでどっしりと重いものが多いので、ワインの酸味や渋みでリフレッシュしながら食べるのが向いているのです。その場合のワインも、その土地でできた、決して高くない安いワインが合うものなのです。
一つ星クラスまでのレストランであれば、オリジナリティのある料理とともに地方料理の特色を生かした料理が含まれていますから、その土地のワインと相性の良い料理が出てくることが多いものです。
ですが、その上のクラスのレストランとなれば、むしろシェフ自身の個性を活かした創作料理が中心になってきますから、ワインもそれに合わせたものを選ぶ方がよくなってくるのです。また、そう言ったお店ではワインの品ぞろえにも拘りがありますから、土地のワインに拘らず料理にあったワインをセレクトするとよいでしょう。