フランス料理店でビールを頼むのはマナー違反?
フランス料理店に入ったけど、今日はビールが飲みたい。でも、これって格好悪い?
いえ、そんなことはありません。お店に置いてなければ仕方がないですが、メニューにある以上、ほしいものを注文して構いません。お客なのですから・・・。
なぜフランス料理店にビールが少ないかというと、元々フランス人はビールを飲む習慣は余りなく、また、ビールに合うフランス料理が少ないというのが理由。
でも、最近はビール好きのフランス人も増えてきたようで、需要があれば店側も用意するということで、ビールを置くレストランも増加傾向にあります。
ただ、フランス料理というのは、ひと皿ずつ運ばれてきてゆっくり楽しむものなので、ビールでは最後のひと皿が運ばれてくるまでに、お腹がいっぱいになってしまうかもしれません。また、ビールの苦味と炭酸のきいた刺激は、繊細なフランス料理と味の喧嘩をして、風味を打ち消しあってしまう可能性もあります。
もちろん、お店側もお客様には美味しく召し上がっていただきたいわけですから、ビールを用意しているところは、ビール用のメニューも置いていたりします。フランス料理はソースによってさまざまな味のバリエーションを作れますから、ビールにあったメニューの開発をしているお店があるかもしれません。
フランス料理に相性がいいのはやはりワインですが、ビールを置いてあるお店はそれだけお客のニーズに柔軟なお店で、心地よいサービスが受けられるかもしれません。