ワインの格とお店の格、お店に合ったワインとは?
ワインの値段は、とても安価なものからとても高価なものまで、非常に幅が広いもの。高いワインの方がコクも風味も香りも優っているのは確かなのですが、だからと言って高級なワインばかりを置くお店がいいお店とは限りません。
お店にあったワインを置いているかをチェックするには、やはり料理とのバランス。ワインは料理と常にセットですから、料理にふさわしいワインが揃っているかがポイントです。
お料理の価格帯とワインの価格帯が相応であるのはもちろんのこと、そのお料理の完成度によっても、合うワインが変わってきます。高級店のような手の込んだ料理には、ボルドーやブルゴーニュのような、一流地方のワインが自然。味のバランスも取れていて、繊細な料理によく合うからです。
一方、ビストロなどのお店では、地方料理や家庭料理がメニューの中心となります。そういったところに一流ワインを合わせても、ワインの高級感ばかり際立ってしまいます。家庭料理風なちょっと大雑把な料理には、やはりちょっと大雑把でアンバランスな味のワインの方が、しっくりくるのです。
そして価格だけでなく、料理の個性や客層によっても、品揃えは変わってくるはずです。お店の雰囲気と、料理と、ワイン。全て同時に楽しんで、総合的にしっくりくる品揃えをしているお店は、上級のソムリエがいるとみて間違いありません。