食事の始まりを告げる華やかなアペリティフ(食前酒)
レストランに入ると、最初に食前酒の有無を聞かれる時があります。アペリティフ(食前酒)は、食欲増進とコミュニケーションを目的に料理の前に飲むお酒のことです。
料理を食べる前ですから、小さめでアルコール度数が低めのものが好まれるようです。また最近はシャンパンなど、スパークリングワインも食前酒として人気があります。
代表的な食前酒をいくつかあげてみましょう。まずシェリー酒は、スペイン産の白ワインに酒精強化したものです。普通のワインと違って、独特の風味があります。
食前酒としてはティオペペが有名です。ティオペペはスペイン語で「ぺぺおじさん」という意味で、創業者の叔父さんの愛称です。フィノ(辛口)のドライシェリーです。
キールはカシスのリキュールを白ワインで、ミモザはオレンジジュースをシャンパンで割ったものです。カクテルはジンベースのマティーニ(ジン・フレンチベルモット)、ウィスキーベースのマンハッタン(ウィスキー・スイート・ベルモット)などがあります。
食前酒は必ず頼む必要はありませんが、食前酒を飲みながら料理やワインのメニューを決めれば余裕が感じられます。また色鮮やかな前菜を華やかな食前酒でいただくことでメインの料理への期待が高まります。
そして会話が弾むことで気持ちがくつろいで、ゆったりとした気持ちで食事をすることができます。