ワインリストを見たら高いワインを頼んでしまう!?
レストランのワインリストは名前も値段も敷居の高いものです。専門家でも無い限り、一読しただけでは注文が難しかったり値段が高かったりと、帰り際に請求書の数字が気になってしまうことがあります。
日本のレストランのワインが高いのは人件費や家賃、設備などが高いというのもありますが、それだけではありません。
たとえば飲食店業界ではお酒の仕入原価を元に、一定の掛け値で売値を決めるという因習がありました。その理由や由来はわかりませんが、それは長く続いてきました。そしてワインはウィスキーやブランデーのような蒸留酒と同じやり方で値付けをされました。
レストランにおいては、シェフが心をこめて作った料理が主役で、ワインは脇役です。ですから本来、ワインは食事を楽しませるために安く値を付けるべきであると思います。しかし売上を上げるためにどうしてもワインは高い売値を付けられがちです。
また値付けもですが、レストランのワインの選び方も重大な問題です。有名なワインを揃えるというのは、レストラン側にワインの知識が無くてもワインリストに載せればクレームはつきません。
ですが安くて良いワインは、レストラン側に知識や経験が必要となり利き酒も重要です。安い価格帯が多いレストランは、必ずワインに熱心で利き酒も多いはずです。
お客側としてレストランに行った時、大事なのはワインに対する素直な感想と自分の舌を信用するということです。ワインの知識や名前は本を読めば覚えますが、感性はまず飲まなければ磨かれません。