Q.「赤ワインは室温で」と言いますが、何度くらいですか?
「赤ワインは室温で」は、よく言われますが、この「室温」とは、フランスの昔の城や、ヨーロッパの石造りの家の「室温」のこと。
高温多湿の木造家屋の日本の「室温」とは、全く違うことを言っているのです。
具体的には、18度前後の気温のことを言っています。
日本の住宅では、室温が18度というと、春先の肌寒い時期や、秋口のやや涼しい季節や・・・かなり限られた期間ということになります。
赤でも白でもロゼでも、冷やせばすっきり飲みやすくなりますが、あまりに冷やし過ぎると、まろやかさや香りなど、それぞれの味わいを失ってしまいます。
家庭で飲む場合は、最初はやや冷たくして飲み始めると良いでしょう。グラスに注がれたワインは、室温に触れることで次第に温まり、それによって味が変化していきます。
その変化が、実に面白いのがワインなのです。
赤ワインも少しだけ、冷やし気味から始めてはいかがでしょう。
冷たすぎると思ったら、味の変化を見ながら、グラスを手で温めてやればよいのです。