赤ワインはどうやって作られるのでしょう
赤ワインの製法においてはまず、黒ブドウを選別して除梗(実に付いた軸=果梗を取り除くこと)を行い、実をつぶします。つぶしたブドウは果皮や種子ごとタンクに入れられ、28~30℃で約1週間ほど発酵します。このとき果皮から色素やタンニンが出ることで、赤ワイン特有のコクや渋みが生まれるのです。
発酵後に別のタンクに移され、残った果肉などを圧搾してワインをしぼり出します。果皮を分離して発酵を続けたワインは糖分が無くなり、タンクの底にはオリが沈殿します。
オリを何度も取り除きながらさらに発酵を進めると、主発酵でつくられたリンゴ酸が乳酸へと変わります。この工程は酸が安定してまろやかな風味になるためのもので、マロラクティック発酵とよばれます。
その後ワインを樽に入れ、熟成に1~2年をかけます。樽貯蔵を終えると清澄・ろ過作業を経て、ボトルに詰めて出荷されます。熟成タイプだと、さらにボトルの中で熟成させます。一般的には2~5年で飲み頃をむかえますが、中には10年以上も熟成を重ねる高級ワインもあります。