ワインと酢は合わないのでしょうか
酸造酢と呼ばれるモノと、ワインヴィネガーなどをワインに合わせるのは、かなり難しいようです。
酢酸はアルコールが酸化したものなので、ワインが酸化したもの、つまり劣化したものの風味にとてもよく似ています。この風味が、ワインの味の根本を崩してしまう可能性が高いのです。
この問題は、ワインのみならず、日本酒、ビールにも言えることです。ただし、お酢もバランスよく調味料として使われていれば、全く問題はありません。
例えば、バルサミコ酢などをソースの仕上げに数滴加えることは、料理にボリューム感が出てきて、味に深みや複雑性を与えることができます。味覚上では、酢酸の味は優位に立つことはないですから、ふくよかさを与えるという意味でのワインとの相性は悪くないと思います。
また、ワインの中にも、お酢を使った料理であるお寿司に合う、白ワインが開発されるなど、お酢を使った料理に合うようなワインが出てきています。このようなワインをがあるという事も知っておくとよいでしょう。